「内装材のコストを抑えましょう。」という危うい考え。

家づくりは、予算を決め打合せをおこない、設計を進めます。

そして、その予算には限りがあるため

予想より取捨選択を迫られるケースが多いなぁ……。

とは、家づくりあるあるだったりします(苦笑)。

とは言え、ここで無理な借入をするのは愚の骨頂と言えます。

あくまで、将来設計の“ひとつの選択肢”として「住まい」があると思うのです。

言い換えれば、「家族の幸せを願い、住まいを考える」。

これが、家づくりの本質なのではないでしょうか? 個人的にはそう考えています。

少なくとも、私たちはこの家づくりの本質を大切にして

ものづくり、ものすすめ、をしています。

つまり、快適な暮らし、家族の健康を大切にしたい。

そう考えている人向けの内装材メーカーということでしょうか(笑)。

なにがなんでも、誰にでも。という思想は持ち合わせていません(笑)。

そして、今回は実際にお客様から相談があったお話になります。

タイトルの通り「打合せで、内装材のコストを削ろうと言われました。」というご相談でした。

誤解がないように、先にお伝えすれば

私たちは、すべての住まいが桐床にすれば幸せになれるとは思っていません。

当然ですが、

予算に限りがある場合は、そのご家族にとって幸せになれる優先順位があるからですね。

そして、これも当然ですが、

家づくりのプロである、建築会社さんや設計士さんもこの本質を理解して、優先順位を大切にしながら打合せすることが当たり前なことだと思うのです。

……が、

なかには、残念なことに

この本質を無視して、打合せをする人もいます。

具体的に言えば、

予算に限りがあるのに、デザインに偏った勧め方をする場合ですね。

ーーなぜ、デザイン優先がよくないのか?

この話をする前に、誤解がないように言えば

デザイン性を大切にすることが悪いということではありません。

むしろ、素敵な住まいで暮らしたい。とは、誰もが描く理想だからですね。

ただ、この理想に付け込んで、家づくりのプロが一緒になって優先順位を変えてしまうことがよろしくない。ということです。

では、その優先順位とはなにか?

それは、家族の安全、健康これがまずは守られるべき基準で

その次に、快適、利便性、理想などは、ご家族の幸せの優先順位を考えながら設計をすることが基本だと思います。

ただ、

今回のご相談の件や、よくある誤ちとして

「内装材のコストを抑えて~理想(デザイン性)を叶えましょう」

と言う勧めかたをする人には注意が必要です。

なぜなら、

その人は、内装材が家族の健康にも関わっていることを知らない無知な人か。

理解していても、付加価値にお金を使いたい人だからです。

裏を返せば、作品を作りたい勝手な人とも言えます。

そもそも、

内装材のコストを抑えると言っても、実は建築費全体で考えたら

数%で、金額で言えば、数万円~数十万の世界なわけです。

一方で、もっともコスト変動がおこる部分で言えば

「家の形」です。

具体的には、複雑な構造や、柱が余計に必要な形は

それだけ、手間も工数も増えますし、資材も必要になります。

簡単に言えば、シンプルな箱型の家は、基礎も、柱の数も、大工さんの手間も少なくなります。

つまり、そう言うことです。

総じてその不要な設計は、斬新な見た目、オシャレな外観として

その会社であり、設計士さんの付加価値として坪単価に反映されているわけですね(笑)。

そして、この相談者様の図面を確認させていただいたところ

後者の設計箇所が複数確認することができました。

すこし、その無駄な角をとれば……。

という話でしたね。

とは言え、素人である多くの施主さんにとっては

建築業界のあるあるではありますが、この実態を正確に把握することは難しいことでしょう。

ただ、少しでも疑問に思った場合は

担当の方に、率直に聞いてみても良いかと思います。

それでも、「これが素敵ですよね~」など言い出したら

それは、その会社、もしくはその設計士さんの自己満足と考えられる危険な思想なので注意が必要です(笑)。

というお話でした。

「桐床を使いたい」そう考えている人にお伝えしたいこと。

桐床をご検討いただきありがとうございます。

最近、お客様ご自身で床材を指定していただき家づくりをはじめられる機会を多くいただくことがあります。

しかし、桐の特性上、キズが付きやすい側面があります。

そのため、桐のこのデメリットの部分しか認識のない建築会社が、施工後のトラブル回避のため、打ち合わせ時に他のフローリングを勧めてくるというケースが発生しております。そのことにつきましては桐の特性上の問題もありますので、桐から得られるメリット・デメリットをしっかり比較、ご検討いただきご判断をお願いいたします。しかし「利益率の問題で他のフローリングに変更を勧める建築会社がある」とご相談をいただく事例がありました。その場合はもちろん決裁権はお客様ご自身にあります。もし、そのようなケースでお困りなことがありましたら、ご連絡ください。弊社にて対応いたします。

また、このようなトラブルが起こる大きな原因として、桐に対する建築会社の知識不足の問題があげられます。ご心配な方は打ち合わせ前に弊社までご相談ください。対処方法、または事前に指定の建築会社様へ取り扱い方法などを弊社からお伝えすることも可能です。お気軽にご連絡ください。

お客様の声

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