家づくりで環境問題を考える。桐とSDGs的な話。

さて、2030年に向けて「持続可能な開発目標」としてSDGsというものがあります。

SDGsと言われても、身近に感じれる目標もあれば、個人では少し難しい目標もあったりと。

個人レベルの感覚では、どこか自分のことではない、そんな世論感もあったりします(苦笑)。

とは言え、「未来の子供のために」と考えたとき……。

そう考えたときに、無視できないのは環境問題ではないでしょうか?

深い知識はありませんが、ただ、単純にこのままでは地球がまずい!

そんな焦燥感は誰もが感じるところだと思います。

さて、そんな環境問題、とにく二酸化炭素の発生源は、実は私たちの暮らし家庭や事務所の活動による排出量が3割もあるそうです。

これは、産業排出量の4割に次ぐ全体の2番目。

主に、自動車やエアコンなどの家電製品から多く排出されているそうです。

国の政策としても、エコ住宅を推進しているわけですが。

つまり、太陽光発電や高気密高断熱などが、それに該当しますね。

とくに高気密住宅に関しては、少ないエネルギーで効率的に冷暖房をできるので、それは地球にもお財布にもとてもエコなことが魅力です。

初期コストが少し悩みどころかと思いますが、長期的に考えればお得である可能性はあります。

ーーと、前振りが長くなりました(笑)。

冷静に考えると、つまり、省エネで過ごせればいいんじゃない? ということですよね(笑)。

人間はそもそも体温が大きく変動する動物ではく「寒い、暑い」という感覚は主に皮膚が感じ取ったストレスが原因とされているそうです。

そして、その皮膚から受けた信号を脳の自律神経の中枢で処理、血液の流れを調整して、寒ければ血管を縮めて血液をあまり流さないように、暑ければ血管を広げて血液を流し熱をだそうとする。

これが、暑い寒いのメカニズムになるそうですが。

ここでのポイントとして、「皮膚が感じるストレス」が気になりますよね。

つまり、住環境に大切なこととして冷暖房の温度変化より、私たちが肌で接触する「もの」が寒暖のストレスを与えないことの重要性に気づきます。

そして、その接触回数で言えばフローリングになります。

たしかに、いくら暖かい部屋にいても、床が寒くてスリッパを履く。ような過ごし方を誰もが経験をしたことがあるのではないでしょうか? もちろん、それはスリッパを脱ぐと寒いからなのですが(笑)。

このように、皮膚のストレス論は身近な体験から考えると納得できます。

ーーそして、床がなぜ冷たく感じるのか?

それは、そのフローリングの持つ熱伝導率に関係があります。

固くて密度の高い素材は熱伝導率が高くて寒い、逆に軽くて空気を含む素材は温かく感じます。

このことについては「「床が寒い」は選ぶフローリングで決まる。」に詳しく記事してありますので、興味のある方はご覧ください。

つまり、高気密住宅だとしても、床が冷たければ「寒い」と感じます。

そして、この感じる現象が「皮膚からくるもの」というメカニズムを知らないうちは、ガンガン冷暖房を強めますから、その効率は悪くなります。

エコはいったい、どこへ?という本末転倒感になりますが(笑)。

ちなみに、桐は熱伝導率が世界で2番目に少ない木です。

つまり、人の体温を奪うことがないため、一年を通して、肌にストレスをかけません。

他にも、調湿効果や消臭効果などの桐の持つ性能は、高気密住住宅とも相性はとても良い素材といえるでしょう。

ーーここで、環境問題の話に戻ると。

桐はとてもSDGs向きな木です。

桐はエコに役立つ。とはお話した通りですが。

その他にも、あまり知られていませんが、住宅素材として育ち、伐採まで成長する年数が他の樹種とくらべて圧倒的に短いのも特徴です。

例えば、杉、檜の伐期は40年近くと言われているのに対して、桐は10年~20年で伐期を迎えます。

つまり、それだけ環境破壊を進めることなくサイクルできることが利点としてあります。

将来、子供たちの未来を考えて、さまざまな視点での取り組みはあるかと思います。

しかし、このように「まず、できることから」ということを考えたときに

家づくりでSDGsというのも選択肢として考えられるのではないでしょうか?

というお話でした。

「桐床を使いたい」そう考えている人にお伝えしたいこと。

桐床をご検討いただきありがとうございます。

最近、お客様ご自身で床材を指定していただき家づくりをはじめられる機会を多くいただくことがあります。

しかし、桐の特性上、キズが付きやすい側面があります。

そのため、桐のこのデメリットの部分しか認識のない建築会社が、施工後のトラブル回避のため、打ち合わせ時に他のフローリングを勧めてくるというケースが発生しております。そのことにつきましては桐の特性上の問題もありますので、桐から得られるメリット・デメリットをしっかり比較、ご検討いただきご判断をお願いいたします。しかし「利益率の問題で他のフローリングに変更を勧める建築会社がある」とご相談をいただく事例がありました。その場合はもちろん決裁権はお客様ご自身にあります。もし、そのようなケースでお困りなことがありましたら、ご連絡ください。弊社にて対応いたします。

また、このようなトラブルが起こる大きな原因として、桐に対する建築会社の知識不足の問題があげられます。ご心配な方は打ち合わせ前に弊社までご相談ください。対処方法、または事前に指定の建築会社様へ取り扱い方法などを弊社からお伝えすることも可能です。お気軽にご連絡ください。

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