内装材とは床、壁、天井に使用する「仕上げ材」の総称です。
これから家づくりを考えている人は、家の内装をどのようにしようか?
と、その選択に悩まれている方も多いと思います。
ちなみに、
今回は「賢い」がポイントになりますので
「この内装材が絶対に使いたい!」
と考えている人は参考程度に読み進めてみてください(笑)。
ただ、結論から言えば
内装材の選びかた一つで「家族が健康で、快適に、そして物理的にお得にできる」。
さらに言えば、それは半永久と継続します。というお話です。
そんな知識をぜひ、これからの家づくりに活かしてほしい。
と思うのです。
ーーでは、なぜ内装材選びでそこまで変わるのか?
ここでのポイントは、
その選ぶ内装材が「機能しているか、してないか」ということが大切です。
例えば、ビニールクロスは呼吸をしません。
一方で、天然素材は呼吸をします。
そんなの知ってるよ。
という声が聞こえそうですが(苦笑)。
そんな当たり前でも
その重要性をしらない、人、または業界人が多い。
知っていても、なんとなく良さそうだな~。
みたいな認識がもったいないですね(苦笑)。
ここからは、具体的な事象を挙げます。
ぜひ、皆さんも長い目で考えてみてください。
ーーまず、ひとつ目
住宅健康被害で多いのが、湿気でカビが発生、ダニが発生、死骸や胞子でアレルギーを引き起こす。みたいなものがあります。
加えるなら、その湿気は結露、構造内結露、長年放置、躯体が腐食、シロアリや腐りで住宅がボロボロ。みたいなことにもつながります。
つまり「湿気」は家の敵なわけです。
ーーそして、ふたつ目
寒さも健康の敵。というか家は快適に越したことはありません。
健康被害でいえば、室内温度差によるヒートショックなんかが、よく聞かれますよね。
あとは、床が冷たい。とか、健康被害としては冷え性などでしょうか。
でも、正直、この問題は住宅性能や設備、もしくは、家電製品で解決。
みたいなことが主流ですが……。
一番の問題が、コスト面ですよね。
初期投資で住宅性能をあげるのか? コストを抑えて家電製品に頼るのか?
家電製品に頼るにしても、暖房効率が悪ければ、その分ランニングコストがかかる。と。
つまり、ここではコスト問題が、問題です。
ーーさらに、3つ目
ここでは、先ほど話した2つの問題を
お金をかけて解決したとしましょう。
具体的に言えば、
高気密高断熱住宅+超高性能な換気システム
を搭載した家ですね。
しかし、ここでも内装材選びで失敗すると
大変なことが起こります。
例えば、
壁をビニールクロス、床をベニアフローリングにした場合。
内部結露に注意が必要です。
室内の換気はシステムが解決、外部結露(目に見える結露)は防がれる、しかし、室内の水分を含んだ暖かい空気は壁の内側に侵入、(外部断熱がないかぎり)外気との温度差で内部結露発生。
つまり、ビニールクロスは調湿しないため、内部結露にいたります。
ちなみに、桐であれば、調湿性能は他の天然素材と比べても非常にすぐれています。
結果、壁の内側に湿気が入る前段階で水分を吸収してくれます。それも半永久的に(笑)。
しかも、換気システムと違い、メンテナンスも不要なおまけ付きですね。
次に、
寒さ問題です。
これは、高気密住宅のため、暖房効率は良いです。
そのため、気温調整も電気代などのランニングコストも良好です。
しかし、なぜだろう?
床が冷たいぞ。
という感覚になるかと思います(笑)。
これは、ベニアフローリングの熱伝導率の問題です。
そもそも、熱伝導率が高い素材とは熱を奪います。
鉄を触ると冷たく感じるのは、体の熱が冷たい方へ流れ(伝導)冷たいと感じるわけです。
これはどの素材にも熱伝導率があります。
簡単に言えば、密度の高い、硬いと感じる素材は熱伝導率が高い素材と思ってもよいでしょう。
つまり、熱伝導率が高い素材は外気温とはまた別に考える必要があります。
そのため、温かく快適に暮らしたい。
そう考えた場合は、一番肌で触れることが多い、フローリングの熱伝導率を意識したほうが、より温かく暮らせるということになります。
ちなみに、桐は木のなかでも世界に2番目に熱伝導率が低い素材になります。
それは触って分かるレベルで温かく感じることができるので、興味のあるかたは是非サンプルをお試しください。
ーー結論です。
まず、賢い内装材選びとは。
「調湿機能がある」
フローリングで言えば、「温かく感じれる」素材である。
ということを考えて選ぶと良いかと思います。
健康的に、長持ちで、コストパフォーマンスに優れた家づくりに
ご参考いただければ。
というお話でした。
「桐床を使いたい」そう考えている人にお伝えしたいこと。
桐床をご検討いただきありがとうございます。
最近、お客様ご自身で床材を指定していただき家づくりをはじめられる機会を多くいただくことがあります。
しかし、桐の特性上、キズが付きやすい側面があります。
そのため、桐のこのデメリットの部分しか認識のない建築会社が、施工後のトラブル回避のため、打ち合わせ時に他のフローリングを勧めてくるというケースが発生しております。そのことにつきましては桐の特性上の問題もありますので、桐から得られるメリット・デメリットをしっかり比較、ご検討いただきご判断をお願いいたします。しかし「利益率の問題で他のフローリングに変更を勧める建築会社がある」とご相談をいただく事例がありました。その場合はもちろん決裁権はお客様ご自身にあります。もし、そのようなケースでお困りなことがありましたら、ご連絡ください。弊社にて対応いたします。
また、このようなトラブルが起こる大きな原因として、桐に対する建築会社の知識不足の問題があげられます。ご心配な方は打ち合わせ前に弊社までご相談ください。対処方法、または事前に指定の建築会社様へ取り扱い方法などを弊社からお伝えすることも可能です。お気軽にご連絡ください。