熱伝導率。
ひとことで言っても、分かりずらい(苦笑)。
でも、家の断熱性能を算出するとき、その家に使う素材の熱伝導率を基準に計算されて、「この家はどのくらい熱損失があるの?(断熱性能があるの?)」とお馴染みの「UA値」とか「Q値」が出されている訳ですね。
つまり、熱伝導率とは家の断熱性能に大きく関わっています。
でも、熱伝導率の数値が低ければ「断熱性能がいいんでしょ?(熱を通さないんでしょ?)」と理解をしている人は多けれど「じゃあ実際どのくらい違うのよ?」と疑問に思っている人も多いのでは??
そんな人のために、簡単に分かる熱伝導率の実験をしてみました。分かりやすくご覧いただけるよう、2パターンに別けて実験しています。(①鉄と発泡スチロールの熱移動)(②オーク無垢材VS 桐床の熱移動)
【① 鉄と発泡スチロールの熱移動の違い (動画)00:44~】

[ 見所ポイント ]
「表面温度はほぼ同温」です。しかし熱伝導率が違えばその上に置いた氷はどおなるでしょうか?もうこれは、ご存じの通り、2つの素材の熱伝導率は圧倒的に違いますね(笑)。熱の伝わりが早い=体温も奪われる。ここに注目してご覧ください。
【② 「オーク無垢材 VS 桐床」の熱移動 (動画)01:29~】

表面同温の「オーク無垢材」と「桐床」を用意しました。なるべく外部からの熱を無くすため発泡スチロールケースに入れて、氷を置いてみます。
[ 見所ポイント ]
両方とも床材ということもあり、高断熱住宅的な環境(=発泡スチロールケース)を用意しました(笑)。そんな同じ環境においても、熱伝導率の違いがあるのか?を検証します。
【検証結果】
表面温度に関係なく、熱伝導率の違いによって、氷の溶ける速度は異なってくる。
【結論】
鉄 VS 発泡スチロールは言うまでもなく(笑)。熱伝導率の違いはこれだけ違いがでることをご覧いただけたのではないでしょうか? 現実で考えると、私たちが暮らしのなかで一番触れる機会が多い場所で考えると「床」になります。 そして、同じ無垢材である「オーク」と「桐」でもこれだけ違う訳です。「無垢の床ならなんでも温かい暮らし」なんてウソにはご注意ください。ということですね(笑)。
【+(プラス)の考え方】

ご覧いただいたように、桐材は熱伝導率が木のなかでも圧倒的に低いです。つまり、それだけ断熱性能にも優れている木ということになります。(木材のなかで一番熱伝導率が低い木は「バルサ」次いで「桐」です)
この桐の断熱性能は、床だけでなく、壁、天井にも内装材として活用することができます。もちろん「断熱」ということですから室内の冷暖房効率、つまり光熱費に影響してくる訳ですね。実際、その性能は高気密高断熱住宅ではなくても桐材を床、天井、壁に使うだけでかなり効率的に暮らしている家もあります。【詳しくはこちら】
つまり、内装材を考えて選ぶだけで、より快適な暮らしを実現することも可能です。というお話でした。
「桐床を使いたい」そう考えている人にお伝えしたいこと。
桐床をご検討いただきありがとうございます。
最近、お客様ご自身で床材を指定していただき家づくりをはじめられる機会を多くいただくことがあります。
しかし、桐の特性上、キズが付きやすい側面があります。
そのため、桐のこのデメリットの部分しか認識のない建築会社が、施工後のトラブル回避のため、打ち合わせ時に他のフローリングを勧めてくるというケースが発生しております。そのことにつきましては桐の特性上の問題もありますので、桐から得られるメリット・デメリットをしっかり比較、ご検討いただきご判断をお願いいたします。しかし「利益率の問題で他のフローリングに変更を勧める建築会社がある」とご相談をいただく事例がありました。その場合はもちろん決裁権はお客様ご自身にあります。もし、そのようなケースでお困りなことがありましたら、ご連絡ください。弊社にて対応いたします。
また、このようなトラブルが起こる大きな原因として、桐に対する建築会社の知識不足の問題があげられます。ご心配な方は打ち合わせ前に弊社までご相談ください。対処方法、または事前に指定の建築会社様へ取り扱い方法などを弊社からお伝えすることも可能です。お気軽にご連絡ください。
築18年、桐の家WEB見学
お客様の声
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桐の性能についての実験【桐のちから】
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