桐床は他社の桐フローリングとなにが違うの?

表題のような質問をよくいただきます(笑)。

正直、桐の無垢材を使っているのであれば、桐の性能に違いはありません。

なので、桐の内装材で健康に暮らしたい、快適に暮らしたい。

そのように、桐の性能に魅力を感じて購入したい方であれば

どこで購入をいただいても問題ないかと思います。

ただ、他社と圧倒的に違いがあることで言えば

4つの大きな違いがあります。

①自社工場で検品、製造している。

これは「当たり前じゃないの?」と、皆さん驚きますが、

フローリング業界では、かなり珍しいです。

有名メーカーであっても基本的に商社が海外から仕入れたものを国内倉庫で保管、そのまま直送します。

つまり、国内で製造したり、検品することはそれだけコストが掛かりますから、ただフローリングを売りたいだけのメーカーや販売店はわざわざそんな手間をかけるメリットがないからですね(笑)。

②海外輸入だからこそ、欠陥品が多くなります

そしてご存知の通り、桐は傷ができやすい素材です。

輸送の時の揺れや衝撃などで、商品が割れる、欠損する。

なんてことはよくあること。

だからと言え、家の引き渡しでお客さんに「傷あります。」

なんて、言える訳もありませんので(笑)。

いつも困るのは大工さんでしょうか?もしくは、「傷」込みで余分に発注しているとか?

(海外輸入の場合は、どのメーカーも在庫は持ちたがりません)

詳しくは分かりませんが(笑)。

これが、建築会社から桐が面倒だから嫌われる原因の一つに間違いないでしょう。

ちなみに、当社の場合は、中国に製材工場がありますが、すべての製品化は自社工場で行います。また、製品加工後も検品しています。

そもそも当たり前ですが、割れや傷があった場合は製品にしませんからね。当たり前のことを、当たり前にして当然だと思うのです。

③桐はアク(黒シミ)が出て当たり前

桐には「タンニン」というお茶などに含まれる渋みの成分があります。

これのお陰で桐はシロアリや木を腐らせる腐朽菌から身を守っているのですが。

代わり、「アク」と言われる、黒ずみ現象が発生します。

そのため、一般で流通する桐フローリングは「アクが出て当たり前でしょ!?」的な説明をしています(笑)。

ですが……、

それは元を辿ると海外から輸入しているからですよね?

安く買える海外の工場さんはタンニンを損なわず、アクがないための下処理に時間をかけませんよね?

もしくは、アクが出る目を知り、製材過程で加工方法を一つ一つ変えるなんて手間かけませんよね?

また、検品でアクがあれば、その製品を弾くなんてことはしませんよね?

つまり、製造品質は海外の工場まかせ。とはこう言うことですね(笑)。

④隙間がでない実加工技

無垢のフローリングの場合、湿度の変化や経年による「うごき」と言われる現象が起こります。床がなんだかボコボコしている。というような昔の床のあれですね。

それはなぜ起こるのかと言えば、大抵の場合が施工時にフローリングを突き合わせる「実(さね)」と言われるソレが「うごき」により押されたり、離れたりして、反ったり、隙間が空いたりと。

つまり、フローリングとしてすごく見た目が悪くなるということです(笑)。

実は大工さんの腕が悪いとか、そう言うことではないんですね。

これの原因は、一重にさまざまな無垢の木をフローリングにしようとして、さまざまな木の特性もしらずに、実(さね)の設計を同じようにした結果でしょう(笑)。

木はそれぞれが違う「うごき」をしますからね。

その点、当社は桐専門なので、桐にあった実(さね)を作った。それだけのことです。

以上が他社との違いをあげるのであれば。

と言うことでした。

ともあれ、桐とはデリケートな素材ゆえに手間も暇もかかるのは当たり前のことなんです。

それでも、桐の性能で暮らす人が健康に快適にできることが魅力であり、やりがいと感じています。だからこそ、お届けする製品にも自信を持ちたい。そんな気持ちで私たちは桐をおすすめしています。

「桐床を使いたい」そう考えている人にお伝えしたいこと。

桐床をご検討いただきありがとうございます。

最近、お客様ご自身で床材を指定していただき家づくりをはじめられる機会を多くいただくことがあります。

しかし、桐の特性上、キズが付きやすい側面があります。

そのため、桐のこのデメリットの部分しか認識のない建築会社が、施工後のトラブル回避のため、打ち合わせ時に他のフローリングを勧めてくるというケースが発生しております。そのことにつきましては桐の特性上の問題もありますので、桐から得られるメリット・デメリットをしっかり比較、ご検討いただきご判断をお願いいたします。しかし「利益率の問題で他のフローリングに変更を勧める建築会社がある」とご相談をいただく事例がありました。その場合はもちろん決裁権はお客様ご自身にあります。もし、そのようなケースでお困りなことがありましたら、ご連絡ください。弊社にて対応いたします。

また、このようなトラブルが起こる大きな原因として、桐に対する建築会社の知識不足の問題があげられます。ご心配な方は打ち合わせ前に弊社までご相談ください。対処方法、または事前に指定の建築会社様へ取り扱い方法などを弊社からお伝えすることも可能です。お気軽にご連絡ください。

築18年、桐の家WEB見学
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