桐床への想い


代表取締役社長 呉 達仁

~ 代表者からのメッセージ ~

桐という素材と、二十年以上向き合ってきて

私が初めて桐という素材に出会ったのは、1999年のことでした。
その軽さ、やわらかさ、そして不思議なほどのあたたかみ。
手に取った瞬間に、「この木は人の暮らしに寄り添う素材だ」と感じたことを、今でもよく覚えています。


2000年から2002年にかけて、私は新潟県内の住宅会社「夢ハウス」にて、
桐材担当として商品開発、仕入先の開拓、製造管理に携わりました。
桐を建築に使うために、どう加工し、どう管理すればよいのか。
現場の声を聞きながら、試行錯誤の日々が続きました。
その中で、次第に強く感じるようになったのが、
「もっと品質の高い桐材を、きちんと扱いたい」という思いでした。


桐は、とてもやさしい素材です。
同時に、少しの妥協や無理が、品質に大きく影響してしまう繊細さも持っています。
だからこそ、量や効率を優先するのではなく、
素材と真摯に向き合い、丁寧に仕上げた桐材を届けたい。
その思いから、2003年に「桐建材株式会社」を立ち上げました。

桐と向き合う

桐建材を設立してから今日まで、
私は一貫して「桐と向き合う時間」を大切にしてきました。


・どの桐を選ぶのか
・どう乾燥させるのか
・どこまで加工するのか


一つひとつの判断が、
住む人の心地よさや、施工される方の安心につながると信じています。


桐は、主張しすぎる素材ではありません。
静かに、やさしく、暮らしの中に溶け込んでいく木です。
だからこそ、その良さを引き出すには、
作り手の姿勢が何よりも大切だと感じています。

桐建材株式会社の原点、桐の家(社屋兼ギャラリー)。
ここから『桐床』が始まりました。

現場と暮らしを第一に

私たちの桐床は、
「とにかく安く」「とにかく早く」つくるものではありません。
現場で扱いやすく、
住む人が長く心地よく暮らせることを第一に考えています。


すでに桐を理解し、桐を使い続けてこられた工務店の皆さまにこそ、
ぜひ一度、私たちの「桐床」に触れていただきたい。


その違いは、数字や言葉よりも、
手触りや施工の感覚で感じていただけるものだと思っています。

一枚、一枚、丁寧に塗装し検品しています。

これからも、桐とともに

桐という素材と出会ってから、二十年以上が経ちました。
今でも私は、桐に学び、桐に向き合い続けています。


これからも、
桐の良さを大切にしながら、
住まいづくりに携わる皆さまと、
静かに、長く、信頼関係を築いていければ幸いです。

品質を守るために管理の行き届いた桐の植林地。