なぜ高級メロンは桐箱に入れるか

7月といえば。

日頃、お世話になった人に感謝を込めて贈る夏のご挨拶、お中元。

その贈りものの定番といえば、今もメロンは人気ですね。

メロンといえば、今も昔も高級品の立ち位置です。

だからこそ、その高級な“ナマモノ”の食べごろ時期は最重要課題(笑)。

贈る人は果物屋さんで入念にその時期を確認し、もらう人もその期間を冷蔵庫にメモしたり。入念な計画が大切な存在だったりします。

そんな、ナマモノであるメロン。

聞くところによれば、約100年も前からお中元の定番として存在していたそうです。

え?100年前って冷蔵配送もないし、冷蔵庫だってそんな一般的ではなかっただろうし、と。

その保管方法が気になるところではありましたが「保管は桐箱」と聞いて個人的には納得。

ーー果物屋さん曰く、メロンと桐箱の話

曰く、メロンを美味しく食べるにはテクニックがあるそうです。

(これは、流石に知りませんでしたが(汗))

メロンは3~7日常温において追熟させてから食べるのが常識らしく、この期間にどう保管したかで美味しさが段違いに違うなんだとか。

そして、その保管に適している場所が桐箱ということなんですね。

具体的に言えば、常温とは約20~25℃で、湿度が一定であればあるほどよく熟し、糖度が増すらしいです。

そう考えると、桐箱であれば、どんな部屋に置いても箱の中は桐が調湿するため湿度は一定ですし、桐は防虫効果もあるため虫も寄せ付けません。つまりは、腐ったり、傷んだりする要素を排除してくれるのが桐箱、ということです。ついでに、メロンからしたら最高の環境で最高に美味しくなれるらしいです(笑)。

ーー人間もナマモノである、ということ

そんな話で、100年前の果物屋さんにも感心したのですが。

要するに、人間より腐りやすい果物が「一定の湿度環境」と「害虫から身を守る」ことで健やかに熟れる訳ですから(笑)。

私たち人間が桐で暮らすことの意味をここでも感じることができた。という思いでした。

事実、人間は気温と湿度で体調の良し悪しが変わる生き物でもあります。

気温の変化は寿命を縮めると近年の研究でもありますし、不快な湿度によるストレスもまた健康に影響をおよぼします。

だからこそ、近年、高気密高断熱といった住環境から暮らしを見直すことが進められているのですが。

これまた、良し悪しと試行錯誤の建築業界でもあります(笑)。

ただひとつ言えることは、桐の性能は今も昔も変わらず、人にも果物にも優しいということですね。

というお話しでした。

「桐床を使いたい」そう考えている人にお伝えしたいこと。

桐床をご検討いただきありがとうございます。

最近、お客様ご自身で床材を指定していただき家づくりをはじめられる機会を多くいただくことがあります。

しかし、桐の特性上、キズが付きやすい側面があります。

そのため、桐のこのデメリットの部分しか認識のない建築会社が、施工後のトラブル回避のため、打ち合わせ時に他のフローリングを勧めてくるというケースが発生しております。そのことにつきましては桐の特性上の問題もありますので、桐から得られるメリット・デメリットをしっかり比較、ご検討いただきご判断をお願いいたします。しかし「利益率の問題で他のフローリングに変更を勧める建築会社がある」とご相談をいただく事例がありました。その場合はもちろん決裁権はお客様ご自身にあります。もし、そのようなケースでお困りなことがありましたら、ご連絡ください。弊社にて対応いたします。

また、このようなトラブルが起こる大きな原因として、桐に対する建築会社の知識不足の問題があげられます。ご心配な方は打ち合わせ前に弊社までご相談ください。対処方法、または事前に指定の建築会社様へ取り扱い方法などを弊社からお伝えすることも可能です。お気軽にご連絡ください。

築18年、桐の家WEB見学
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