桐の箱から考える。桐を内装材として使うこと。

贈答する箱として、桐の箱があります。

そうそう、高級そうに見えるからね。

と、そう思っている人が多い事実に驚いた、最近です(苦笑)。

桐を長年研究してきた、常識のズレなのでしょうか(笑)。

結論から言えば、そういう側面もありますが、違います。

その役割は、「高級な商品を、守ること」ですね。

つまり、逆です(笑)。

桐には調湿効果、防虫効果があります。

桐箱に入る高級商品の代表例で言えば、着物、果物、陶器や掛け軸といった美術品があります。

このどれもが、共通して湿気や虫に対してデリケートな商品です。

つまり、桐は見た目だけでなく、このような害悪からその商品を守ってくれる特徴を持った木ということになります。

事実、桐箱に入れた果物と、それ以外の果物では腐り方が大きく違います。

それは、桐の調湿効果で、生物である果物を湿気から守るからです。

また、絹でできる着物は、虫がつきやすいですが、

これも、桐の防虫効果で防いでくれます。

その効果を実用化したのが桐箪笥です。

つまり、桐には大切なものを「守るちから」がある。ということですね。

そして、この桐のちからを住環境にも応用できないか? と活動しているのが私たちなのですが。主に、製造、販売だけでなく、桐専門のメーカーとして、日々桐のちからを研究しています。

木のちからは不思議だねー。すごいねー。

で、終わらせている住宅業界に警鐘をならしたい気持ちではありますが(笑)。

結論から言えば、天然素材はすべてが安全ではありません。

自然素材のなかには、毒キノコを代表するよに、すべてが人間に優しいわけではありません。

例えば、桐箱を例に、桐以外の樹種で果物(生物)を保管した場合、調湿効果はその樹種によって大きくばらつきが生じます。そのなかでも、桐箱はその調湿性能が特に優れているため、保管箱の素材として選ばれた理由が近年の研究結果からも知ることができます。

私たち人間も、生物です。そして、デリケートです。

そう考えたときに、その桐のちからは、私たちの住環境にこそ必要なものだと、私たちは考えています。

ただ、傷ができやすい。と言う理由から多くの建築会社が内装材として使いたがらないという現状はありますが(苦笑)。

大切なことは、長い目で考えたときに、家はなんのためにあるべきか? という考え方ではないでしょうか。かく言う私たちの答えは「住まう人の健康と快適な住環境」である。ということです。

これからの家づくりの、考え方の、参考にしていただければ幸いです。

というお話でした。

「桐床を使いたい」そう考えている人にお伝えしたいこと。

桐床をご検討いただきありがとうございます。

最近、お客様ご自身で床材を指定していただき家づくりをはじめられる機会を多くいただくことがあります。

しかし、桐の特性上、キズが付きやすい側面があります。

そのため、桐のこのデメリットの部分しか認識のない建築会社が、施工後のトラブル回避のため、打ち合わせ時に他のフローリングを勧めてくるというケースが発生しております。そのことにつきましては桐の特性上の問題もありますので、桐から得られるメリット・デメリットをしっかり比較、ご検討いただきご判断をお願いいたします。しかし「利益率の問題で他のフローリングに変更を勧める建築会社がある」とご相談をいただく事例がありました。その場合はもちろん決裁権はお客様ご自身にあります。もし、そのようなケースでお困りなことがありましたら、ご連絡ください。弊社にて対応いたします。

また、このようなトラブルが起こる大きな原因として、桐に対する建築会社の知識不足の問題があげられます。ご心配な方は打ち合わせ前に弊社までご相談ください。対処方法、または事前に指定の建築会社様へ取り扱い方法などを弊社からお伝えすることも可能です。お気軽にご連絡ください。

お客様の声

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